ニシノカオリさん? その2

昨日仕込んだ『ニシノカオリ』のバゲットを焼いてみました。
焼き上がりがこちら。
ニシノカオリさん? その2
早速試食してみると、灰分と蛋白質の数値から想像した通りの素直な味です。
クラスト(外側)はせんべいの様にバリっと、クラム(中身)はもちのようにもっちりと、国産小麦らしい特徴があります。
吸水は、今使っている粉と同じにしましたが、外国産小麦と同等かそれに近い量が入りそうです。
一次発酵をもうちょっととったほうが、甘味が出たと思います。
初めて使う粉でしたので、一発で合格点とはなりませんでしたが、何度か試作を繰り返せば、もっといいバゲットができそうです。
ただ、強いて難点を挙げるとすれば、素直な優等生タイプの粉で、際立った個性が乏しい感じがしました。
カセルでは、現在一種類しかバゲットを作っていないため、きらりと光る個性がありながらも飽きの来ないバゲット(これが難しい)を目指しています。
何種類もバゲットを揃えることができるならば、なんにでも合うオールラウンダーなバゲットはもちろんありです。
個性が薄いというのも言い換えれば、例えば全粒粉を混ぜてみたり、製法を変えてみたりして、アレンジしやすいとも言えます。
カセルでこの粉を採用するかどうかはまだ未定ですが、今回の試作で私の国産小麦に対する経験値を上げることができたと思います。
平和製粉様どうもありがとうございました。
(オールラウンダーかスペシャリストか、自分だったらどっちがいいのか迷ってしまうシェフです。)



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