La Boulangerie Kaseru 　カセルのパン便り

『パネトーネ』販売します！





先月分のパネトーネを作ったと思ったら、もう今月分のパネトーネを作っています。
一か月はあっという間ですね（笑）。

先月があっという間に売れ切れてしまいましたので、今月もいつもより多くご用意しました。
ですが、数に限りがございますので、お早目のお求めかご予約をお勧めします！

タイトルに、“最後の（？）”と付けましたが、もしかすると今回をもってパネトーネ作りを終了するかもしれません。
理由は、週末にゆっくりと休めなかったり、モチベーションを保てなくなったりと、体力的にも精神的にもつらくなってきたからです。

だんだん暖かくなってきたことと、インスタグラムの効果からでしょうか、最近お客様が増えてきました。感謝感謝です。
現在、月曜日から土曜日までカセルの過去最大量のパンを作っていますので、一週間が終わるころには私も含めスタッフ一同完全燃焼。

正直なところ、日曜日は家族とゆっくり過ごしたり、趣味の釣りに行ってリフレッシュしたいところなのですが、パネトーネは足掛け三日間かけて作りますので、パネトーネがあると日曜日も仕事になってしまいます。
ずっと付きっ切りではないのですが、やはり仕事に制約を受けてしまい、休日らしい休日を過ごすことが出来ません。

パネトーネ作りは、以前のブログでも書かせていただきましたが、うちの子供たちが通っていた保育園からお誕生日会用のパンを用意できないかとの提案を受けて、子供たちがお世話になった恩返しもかねて私の考えで始めたものです。
もちろん日曜日に仕事をすることは分かったうえでのことでし、園児たちが喜んでくれるならとの想いで、特に苦にもならず今まで続けることが出来ました。

ですが、営業日のパン作りがどんどん多忙になってくるにつれて、仕事に関わらない日が一日もない一週間（次の週までつながるので実際には１３日連続での仕事になります。）は、正直なところ体力的につらくなってきました。

それから、園への恩返しという意味もあったのですが、お世話になった先生方がどんどん退職されていき、ついに園長先生も退職されることになってしまいました。
今まではパンをお届けした時には、お世話になった先生方と子供の成長などについてお話をさせていただいたり、パネトーネに気が付いた園児たちのテンションが上がる様子を見たりして、こちらも園にパンを持っていくことが一つの楽しみになっていました。

ですが、今では知らない先生ばかりになってしまったり、表玄関からではなく裏口からパン納品するルールに変わってしまったりと、パネトーネをお届けしてもただ置いてくるだけになってしまいました。
“カセルさん”からなんだかただの“納品業者”になってしまったかのようで、ぽっかりと心に穴が開いてしまい、気持ち的にもモチベーションを維持するのがつらくなってしまいました。

本来ならば、お誕生日というお祝いの席に花を添えるためのパネトーネであるべきなのですが、作り手側が、体力的にも精神的にもつらい思いで作るのであれば、辞めた方がいいのではとの結論に至りました。
まだ保育園にはお話ししておりませんので、結果は出ておりませんが、この方向で話を進めるつもりです。

ブログを始めるにあたって、決してマイナスなこと、後ろ向きなことは書かないと心に決めました。
今回このような記事を書いたのも、パン作りに真摯に向かいあって、ベストなパンを日々お客様にお届けし、お客様に喜んでいただくにはどうしたらいいかと前向きに考えた結果からです。
ご理解いただけたらと思います。

（ここまで書かなくてもいいような気がしつつも、やはり正直な気持ちを伝えたかったシェフです。）

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https://www.instagram.com/boulangerie_kaseru/