先日JASRAC(日本音楽著作権協会)というところから請求書が来ました。
店舗で流しているBGMに著作権が発生しており、その使用料としてお金を払うというものです。
カセルでは毎年支払っており、今年分の請求書が来たということです。

「えっ、BGMってお金がかかるの?」と思われますよね。
私も最初の請求が来たときは、何か新手の詐欺じゃないかと思いました(笑)。
どうやら調べてみると、自分が購入したCDでも他人に聞かせると著作権に触れるようです。
何か腑に落ちない気もしましたが、支払いを拒んで裁判になったケースもある様でしたので、流れに任せて支払っています。
で、支払ったお金の使い道ですが、アーティストの方に還元しているとJASRACは言っています。
アーティストが音楽を作る、作った音楽を利用した人はお金を払う、そのお金をアーティストに還元する、というサイクルを回すことで音楽文化を守り音楽を発展させていくということのようです。
ですが、私も初めはJASRACのことを完全に詐欺扱いしていましたので(笑)調べてみたところ、やっぱりいろいろと問題があるようです。
・お金がアーティストにきちんと還元されていない。
・地方自治体ごとに訴訟を起こしているのは、お金を払わない人への見せしめではないか。
(実際に訴訟を起こした地域では収益が上がるそうです。)
・音楽教室からも徴収しようとしている。
(論点は生徒は観客なのかということで現在も裁判中)
・著作権を管理する団体が実質JASRACのみなので独占禁止法に触れるのではないか。
などなど。
特に、音楽を学ぶ場である音楽教室からお金を取り立てるというのはどうなのでしょう?
先生がピアノを弾いたり音楽を聞かせたりするのは“教える”ためであり、音楽を“鑑賞”させるものとはちょっと違う気がします。
もしこれでお金がかかるとなると、著作権のない古い曲を使うなどの対応をしなければならないそうです。
音楽の発展という意味からすると、やってることはちょっとずれている気がしますね。
私もお金を払う前に電話でJASRACとやり取りをしたのですが、お役所的な上から目線の対応でした。
さらに「じゃ、〇〇歌ってみたとか××弾いてみたとかの動画を上げているユーチューバーからはどうやって徴収しているの?」と聞くと答えられない始末。
(HPを確認したところ現在はこの件は記載されています。当時は記載されていませんでした。)
こんなことがありましたので、正直なところ気持ちよくお金を支払っているわけではありません。
ですが、お金を払ったからにはきちんとした使い道をして、音楽の発展に役立ててほしいものですね!
(いか~ん!いつになく愚痴っぽくなってしまったシェフです(笑)。明日は日曜日、楽しいこと考えよっと!)
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