先週は秋の気配を感じられるようになったと思ったら、今週は暑さがもどって雨の多い週となりましたね。
天気によって来客数に影響があるので、天気の行方が気になるところです。
今回は、カセルを10年間やってみて私なりに考える『天気と来客数の関係』について書きたいと思います。
まず、晴れの日と雨の日どちらが来客数が多いと思いますか?
おそらく晴れの日と答える人がほとんどでしょう。
私もそう答えます。(笑)
ところがそう簡単にはいかない場面があります。
ではどういう場面かを説明したいと思いますが、その前に“パンは暑いと売れない”という前提条件を抑えてください。
この前提をもとに、次はこういう場面を考えたいと思います。
晴れて暑い日と雨で涼しい日とではどちらが来客数が多いでしょうか?
晴れ具合や雨の降り具合にもよりますが、雨で涼しい日のほうが来客数が多い場合があります。
では同じ33度の暑い日でも、晴れているのと曇りではどちらが来客数が多いでしょうか?
これは断然曇りです。
気温は風通しの良い日陰で測定するので、晴れた日の日なたは40度近くだったりします。
曇りの日は日なた日陰がありませんので、どこでもほぼ33度です。
曇りのほうがまだ涼しく感じる分、来客数は多いです。
この雲の差はとても大きく、同じ晴れの日でも全く雲のない真っ青な空のときと、うっすらと白っぽく見える空の時でもかなりの差が出るほどです。(白っぽい空のほうが断然お客様が来ます。)
では5月に30度の日と、8月に30度の日ではどうでしょうか?
やはり8月に30度のほうが来客数は多くなります。
5月に30度はニュースになるぐらいの暑さですが、8月の30度はむしろ涼しいと感じます。
また、気温以外にも湿度も大きく影響します。
蒸し暑いのとカラッと暑いのとでは、やはりカラッと暑い日のほうが来客数は多くなります。
いろいろと例を挙げて説明しましたが、私が出す結論は『来客数は“快”か“不快”かで決まる!』です。
晴れたからお客様が来る、雨だからお客様が来ないという単純なものではありません。
晴れなのか雨なのか、暑いのか寒いのか、湿度は高いのか低いのか、風はあるのかないのかなど、いろいろと来客数に影響する要素があるのですが、結局はそれらを総合して“快”と感じるか“不快”と感じるかなのです。
オープンしたての頃は、「晴れてるのになんでお客さんが来ないんだろう?」、「雨なのに今日はたくさんお客さんが来たのはなんで?」ということが度々あり私を悩ませました。
ですが今では、「晴れたけど風がなくて蒸し暑くて“不快”だったからね。」、「雨だったけど涼くて“快”だったからね。」と納得することが出来るようになりました。
この“快”か“不快”かに当てはめることで、おおむね来客数の理由付けができるのですが、やはりこれだけでは説明がつかない場面もあります。
実は天気がお客様に与える“心理”が大きく影響します。
だいぶ話が長くなりましたね。(笑)
続きはまたにしたいと思います。
(今日の天気は雨で蒸し蒸ししていますので“不快”極まりないです。(笑)それでもお客様に来てほしいと願うシェフです。(笑))
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